研究課題/領域番号 |
25380888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
名尾 典子 文教大学, 人間科学部, 講師 (10327041)
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研究分担者 |
首藤 敏元 埼玉大学, 教育学部, 教授 (30187504)
登張 真稲 白百合女子大学, その他部局等, 研究員 (60599405)
大山 智子 白百合女子大学, その他部局等, 研究員 (40598786)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 創造的協調性 / 大学生 / 尺度 / 仲間関係 / 内的作業モデル / ボランティア活動 / 教師 / 保護者 |
研究概要 |
協調性の概念には、単に他者と合わせる、協力するというだけでなく、自分の考えを持った上で他者の意見を聞き、両者にとってよいやり方を見つけるという意味合いも含めることができると考えられる。我々は、こうした意味を含めて協調性概念を再検討し、新たな協調性尺度を作成し、大学生を対象として協調性発達の規定因についても検討してきた。平成25年度はこれまでの研究成果について学会発表を行った。大学生における協調性には性差および大学生の専攻分野により違いがあり、協調性のあり方には仲間関係及び内的作業モデルとの関連が見出された。また、大学生の所属サークルやボランティア活動経験との関連も見出されている。 これらの研究結果を基に、幼児期及び児童期に創造的協調性はどのように発達するのか、どのように育成することができるかを検討するために、教師を対象として、子どもの協調性について評定しどのような子どもに育てたいか、教師が抱く協調性イメージ等について尋ねる質問紙を作成し、質問紙調査を実施した。また、幼稚園・保育園・小学校の子どもの保護者を対象に、自分の子どもの協調性について評定し、自身の養育態度について尋ねる質問紙および小学校3年生から6年生を対象に、子ども自身の協調性について尋ねる質問紙を作成し、質問紙調査を実施しているところである。 教師を対象とした質問紙調査の結果については、平成26年度中に学会発表を行う予定であり、子どもの保護者および子どもへの質問紙調査の結果についてはデータ収集の途中であるため、データ収集が終了し、分析結果がまとまり次第、順次学会発表を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
幼稚園・保育園・小学校の子どもの保護者を対象とした質問紙および小学校3年生から6年生を対象とした質問紙を作成するにあたり、研究者たちがそれぞれ所属機関の業務等により多忙を極めたため、研究について打ち合わせを行う時間を取ることが困難で、そのため質問紙を作成することに時間がかかった。また、質問紙調査に協力していただく幼稚園・保育園・学校への依頼についても、当初の予定より時間がかかり、先方の予定に合わせて調査用紙を配布・回収するため、当方の予定通りに進行することが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、小学校を対象として大量の質問紙調査を実施できることになったため、その準備やデータ入力等については、アルバイトを活用して効率的に進めたいと考えている。また、不足しているデータについては引き続き調査依頼の交渉を進め、できるだけ早急にデータ収集を終えたい。 また、各研究者は多忙ではあるが、これまで以上にメールを活用して、意見交換ができることは行い、集まっての打ち合わせも効率よく行えるようにしていきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
実施予定の質問紙調査の進行が遅れているため、質問紙調査実施およびデータ入力のための費用が余っている状態である。 次年度使用額については、質問紙印刷や調査協力のお礼の品の購入、質問紙の発送費用、データ入力等のためのアルバイト代に使用する予定である。
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