研究課題/領域番号 |
25380920
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
篁 倫子 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (10280570)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 発達障害 / メンタルへルス / ペアレントトレーニング / ストレスマネージメント |
研究実績の概要 |
実施状況 1)スタッフの養成: 臨床心理士有資格者(5名)および博士前期課程学生(2名)を対象にペアレント・トレーニングおよびストレスマネージメントについて、外部講師(研究協力者の高山恵子氏)および研究代表者による研修を7回行った。 2)プログラム内容・構造の検討: わが国て実施されることの多い精研式および奈良式ペアレント・トレーニングに、親自身のストレスへの気づきと統制感の育成を加えて、最終的には親のエンパワーメントを促進することをプログラムの目標とする。ストレスマネージメントとして呼吸法と自律訓練法を行う。 なお、プログラムについては、お茶の水女子大学人文社会科学研究倫理審査委員会へ申請し、承認をを得た。 3)プログラムの実施: 第1期グループを9月からの開催とし、7月より募集を開始。しかし、予想に反して、ホームページへのアクセスが少なく、応募者が催行可能人数に満たなかった。応募の少ない理由として、広報の工夫を検討した。その結果、ホームページだけに頼ることなく、近隣の医療機関、また親の会を通しての広報を加えることとした。そして、27年1月に第1回ペアトレプログラムを開始。時期的な問題のために、5回の短期間バージョンにて行った。また、1か月半~2ヶ月の間にフォロアップとして、インタビューを実施する予定。 4)プログラム前後の効果測定:現在分析中
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
判断の根拠は、①参加者募集が予想に反して難しく、オリジナル版プログラム実施の開始が遅れ、今年度内に2回の予定が1回となった。 ②研究協力者の事情により、他機関プログラムの実施が十分でなかった。
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今後の研究の推進方策 |
1)ソ―シャルスキルトレーニングの並行開催を行う。発達障害の子どもに対するソーシャルスキルトレーニングのニーズは相変わらず高く、参加者からも希望の声が強かったことや、参加者募集上もより魅力的なプログラムとなる。 2)本研究の計画のを変更点として、他機関比較を主眼とするのではなく、ペアトレの実施方法の有効性について、ペアトレ単独実施の効果と子ども支援並行実施の効果との比較から検討することを加える。 3)27年度の5月に海外での成果発表を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
1)予定していたプログラム(ペアレントトレーニング)の実施回数が予定より少なくなり、消耗品の支出および実施補助者の謝金の支出が計上された額より少なかった。 2)成果発表ができず、旅費等の支出が少なかった。
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次年度使用額の使用計画 |
1)新たな協力機関で応用プログラムを実施して比較研究を行うため、最終年度であるが、パソコンを含めた消耗品の支出を要する。 2)海外での成果発表は、研究計画当初は計上していなかったが、新年度早々に予定しているため、旅費等の支出を要する。
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