パチンコ遊技嗜癖の機能分析的類型に応じたモジュール介入が開発された。パチンコに関して問題ギャンブルの状態にある一般成人122名の記録の再分析、7名の成人と大学生33名を対象とした自由回答の分析から、機能的分析の類型として、「現金獲得による興奮」「自己有能感追求」「ゲーム機依存」「社交回避」の4つの機能が抽出され、これを評価する12項目尺度が作成された。これを用いて査定された31名の成人男性を対象として、モジュール付き集団および個人の認知行動療法介入が行われた。その結果、モジュール無しの介入結果(神村、2016)に対し、改善率の有意な違いは確認されなかった。
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