広汎性発達障害学生を主とした発達障害学生のため、安定した就労生活を見通した支援・教育を行った。地域の企業や事業所へのアンケートや聞き取り調査を行った結果、一般的なコミュニケーション力よりも、実際の仕事ができる力が重要であることが示された。また、2大学の学生相談機関の協力を得て、20名の研究協力に承諾が得られた学生について、障害者雇用選択のポイントや、卒業研究時の問題、予後を左右する条件などについて検討を行った。 その結果、現実的な就職活動・就職のためには、①発達障害学生自己認識、②家族の理解と協力、③経験と支援を受ける体験、④二次的障害軽減、⑤障害特性の受容の重要さが確認できた。
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