登校の問題を持ち社交不安障害と診断される39名を対象とした。17名には6か月間認知行動療法を実施し(CBT群)、残りの22名にはスクールカウンセリングを実施した(SC群)。介入前後に登校の状況を聴取し、LSASにより社交不安を評価した。登校状況について、CBT群ではSC群よりも改善率が高かったが有意差は認められなかった。社交不安に関して、CBT群ではLSAS得点はCBT前に比べ、CBT後では有意な低下が認められたが、SC群ではSC前後に有意な差は認められなかった。これらの結果から、登校状況の改善には両者に差が認められないが、社交不安にはCBTはSCよりも有効性が高いことが示された。
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