研究課題/領域番号 |
25380958
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 順子 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (90566233)
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研究分担者 |
仲秋 秀太郎 慶應義塾大学, 医学部, 特任准教授 (80315879)
三村 將 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00190728)
成本 迅 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30347463)
辰巳 寛 愛知学院大学, 心身科学部, 准教授 (70514058)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 認知症 / 精神症状 / 治療プログラム / 行動分析 |
研究実績の概要 |
背景と目的:認知症の精神症状は多様であり、ことに妄想や幻覚、興奮などは患者および介護者に強いストレスを与え、患者と介護者の生活の質(quality of life :QOL)を低下させる。認知症の精神症状は疾患別(アルツハイマー病、レビー小体型認知症や前頭側頭葉変性症など)に特徴的なパターンがあるので、疾患別の治療介入の工夫が重要である。そこで、すでに研究代表者らが考案した行動的介入療法のプログラムを活用し、1 疾患別に特徴的な精神症状への行動的介入療法の有効な方法を考案し2 精神症状のみならず、認知症患者のQOLも治療効果の評価として測定し、その有効性を検討し、多様な認知症疾患に対応できる非薬物療法を確立するのが、本研究の目的である。 方法:1.認知症における疾患別(アルツハイマー病、レビー小体型認知症や前頭側頭葉変性症など)の精神症状の出現パターンの行動評価を行う。2. その後、疾患別に対応可能な行動的介入療法の施行マニュアルと患者用マニュアルを作成する。3. 精神症状の併発する認知症患者の介護者にオープントライアルを実施し、精神症状や患者のQOLなどの統合的な評価による治療効果の有効性を検証する。 結果:行動的介入療法の施行マニュアルと患者用マニュアルを作成し、24名の患者の精神症状の行動パターン分析をした。その後、精神症状の併発する認知症患者の介護者に実施したが、治療効果が十分ではなく、治療マニュアルなどを再検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度は、精神症状の併発する認知症患者の介護者に実施したが、治療効果が十分ではなく、治療マニュアルなどを再検討している。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度以降もひきつづき調査を継続し、行動的介入療法のマニュアルなどを再検討し、精神症状のみならず、QOLなどもアウトカムとして用いてオープントライアルをおこない検証し、患者データベースも構築する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究成果を広く世の中に公表するために、英文校正と論文投稿代にあてる
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次年度使用額の使用計画 |
英文校正と論文投稿代にあてる
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