研究課題
基盤研究(C)
本年度は,4年計画の初年度として,これまでの児童青年の認知行動療法に関する実践研究を基に本研究のプロトコルの作成を行った。本年度作成された研究プロトコルの概要は以下の通りである。①事前面接:Anxiety Disorders Interview Schedule for DSM-IV(ADIS)の実施,②質問紙調査:スペンス児童用不安尺度(SCAS),Depression Self-Rating Scale for Children日本語版(DSRS),児童用自己陳述尺度(CSSS),児童用認知の誤り尺度(CCES)の実施,③スクリーニング手続きの決定,④包含基準の設定,⑤対象者無作為割付の手法の決定,⑥プログラム実施者の育成,⑦効果検証方法と分析計画次に,プログラム実施者であるセラピストとプログラムの効果を評定する面接者のトレーニングを行った。プログラム実施者としてのセラピストは同志社大学心理臨床センターに所属する臨床心理士を採用した。全てのセラピストは,研究責任者によるスーパーバイズを受け,認知行動療法プログラムのトレーニングに参加した。また,同志社大学心理学研究科の博士課程在学中の大学院生は,研究責任者と研究協力者のトレーニングを受け,プログラムの独立した評定者としてのトレーニングを受けた。最後に,研究プロトコルの完成,評定者のトレーニングの終了を受けて,対象者の募集を開始した無作為割付を開始しており,来年度以降本格的にプログラムの実施と効果検証を行う予定である。
2: おおむね順調に進展している
予定通り研究プロトコルが完成し,現在対象者の募集を開始している。参加者の集まりは現時点の目標10名にほぼ到達している。
本年度は目標の参加者を満たしているものの,来年度以降についても順調に集まるかは不明瞭なため,来年度以降募集する媒体や手法など,募集方法を再検討する必要がある。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 1件) 図書 (5件) 備考 (1件)
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