| 研究課題/領域番号 |
25380964
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| 研究機関 | 関西福祉科学大学 |
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研究代表者 |
長見 まき子 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (10388663)
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| 研究分担者 |
大野 太郎 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (40368410)
本岡 寛子 近畿大学, 社会学部, 准教授 (70434876)
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| 研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| キーワード | ストレスマネジメント / キャリア教育 / コーピングスキル |
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| 研究実績の概要 |
これまでの研究結果から、コーピングの中でもプロアクティブコーピングが社会人基礎力を高め、ストレスを緩和するために有効であることが確認できている。プロアクティブコーピングの力を向上させるため、認知行動療法の問題解決療法（問題そのものに対する解決策を資源を活用して能動的・積極的に解決する）をベースにしたプロアクティブストレスマネジメントプログラム（PSMプログラム)を開発し、2015年2月に大学4年生11名（男性1名、女性10名）を対象に試行した。フォローアップ調査のために2015年11月に対象者に調査票（社会人基礎力、抑うつ尺度K6、能動的コーピング、ストレス、転職の有無、精神疾患の有無）を送付したが、転居などで不達になるなどの悪条件が重なり1名しか回収できなかった。そのため、pre-postでの心理的指標の評価、転職、メンタルヘルス不調の有無が確認できず、PSMプログラムの効果評価が検討できなかった。
一方、PSMプログラムの改善については、問題解決へ取り組む意欲を高めるために首尾一貫感覚（SOC)の3要素のうち有意味感に注目し、まずは有意味感を高めたうえで問題解決に取り組むような構成にすることとし、SOCのエキスパートである蛯名玲子氏にプログラム開発に参加してもらった。SOCの要素を取り入れ、PSMプログラムのテキストも作成しなおした。この新プログラム（90分×2回）を2016年1月に大学4年生20名（男性1名、女性19名：介入群）を対象に実施した。なお介入群にはPSMプログラムの実施前後に調査を行った。なお対照群は大学4年生6名（男性1名、女性5名）で、介入群のPSMプログラム実施前の時期に合わせて、同内容の調査を実施した。これらの対象者をフォローし、2016年9月に調査を行い、新PSMプログラムの効果評価を行う予定である。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
開発したPSMプログラムの効果評価のためにフォローアップ調査を実施したが、大学卒業後で連絡がつきにくかったこと、対象者数が少なかったことなどから回収率が著しく低く、統計的な検討ができなかった。そのため、再度介入を行うことになった。
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| 今後の研究の推進方策 |
2016年1月に実施した最終版のPSMプログラムを受講した介入群が卒業して半年経過した時点で精神的健康度、プロアクティブコーピング、自己効力感、離職の有無、パフォーマンスに関するフォローアップ調査を実施する。また、2015年度に一般的なキャリア教育のみを受講した対照群にも同内容のフォローアップ調査を実施し、介入群、対照群のデータを比較して効果評価を検討し報告書を作成する。
さらに、改善したPSMプログラムを最終版として教材（テキスト、ワークブック、スライド、実施者マニュアル）をまとめる。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
開発したPSMプログラムの実施対象者が少人数であったため、追跡調査のためのネット環境整備のための開発費が不要となった。また、改善したPSMプログラムのテキストを印刷する予定であったが時間的に余裕がなくコピーで対応したため印刷費が不要となった。
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| 次年度使用額の使用計画 |
今年度は追跡調査用のHPを開設する。PSMプログラムの教材(テキスト、ワークブック、実施者マニュアル）の印刷費ならびに報告書の印刷費が必要となる。
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