本研究の目的は、Circle of Securityプログラムに基づいて、日本で効果のある親子関係支援の方法を検討することであった。既製のDVD視聴による心理教育と内省的対話を行うCOS-Pプログラム日本語版を実施した後、COSプログラムの中核要素である参加親子自身のビデオ振り返りセッションを実施した。各時点でアタッチメントを評価した結果、COS-Pプログラム終了時点で、子どものアタッチメント不安定型は改善する傾向にあること、無秩序型はすべての介入を終えた半年後に改善することが示された。母親自身のアタッチメントは改善しなくても、子どものアタッチメント改善が可能であることも示された。
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