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2013 年度 実施状況報告書

小学校教諭に実践可能なストレスマネージメント技法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25380973
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福岡女学院大学

研究代表者

大野 博之  福岡女学院大学, 人文科学研究科(研究院), 教授 (00037037)

研究分担者 奇 恵英  福岡女学院大学, 人間関係学部, 教授 (40412689)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード学校ストレスマネージメント / 主動型リラクセイション療法 / ひとりサート / 主動的動作感
研究概要

小学校3年生2クラス、小学校5年生1クラス、中学校2クラスに対して、それぞれ10回以上のひとりサートを学校で実施し、①小学生用ストレス反応尺度(嶋田ら,1994)、②中学生用ストレス反応尺度(岡安ら,1992)、③主動的動作感尺度(原戸・古賀(2004)を参照)を用いて、その効果を発達的視点から検証した。
全体の結果から、小学生低学年から中学生まで実施前・後でストレスの軽減が認められ、ひとりサートの有効性が示された。「主動的動作感」において、小学生では「意欲・弛緩感」が、中学生では「状態の気づき」が学校ストレスの下位尺度である「無気力」の低下と関連していたことから、年齢による違いがみられた。本研究については、2014年度に学会発表や論文掲載を計画している。
さらに、近年、特別支援教育が強調されていることから、日常的にストレス場面にさらされることが多いと考えられる特別支援学級児童に適したストレスマネジメント技法としてひとりサートが有効な技法であるかについて検証した。普通学級で使用したひとりサートの視覚教材を、特別支援学級用に修正、3か月間実施した結果、ストレス軽減に有効であるとともに、担任教諭の評価によると、学校生活において有意な変化がみられた。この研究調査については、論文掲載済みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中学校、小学校、小学校特別支援学級など、広い範囲でデータ収集を行うことができ、発達的視点も踏まえて、学校ストレスマネージメントにおける本研究の技法が検証できた。
研究結果の一部をまとめ、論文掲載をした。

今後の研究の推進方策

2013年度に調査実施、データ収集をしたもの(小学校及び中学校における実施)をまとめているので、2014年度に学会発表、論文掲載等を行う予定である。
なお、上記研究を発展させ、本研究課題の手法による学校ストレスマネージメントにおいて、通常学級と特別支援学級の比較、年齢別の比較等を行い、学校で導入しやすく、その効果が認められる手法の確立をデータをもって客観的に検証、提示する。
さらに、被災地の小学校と連携し、学校ストレスの多面的な検証を行うとともに、効果のあるストレスマネージメントの手法の提示を試みる。

次年度の研究費の使用計画

研究調査が2014年3月30日に終了したため、当該年度(2013年度)の支払い処理ができず、次年度使用額が生じた。
2013年度末に行った研究調査費の支払いを行なう。なお、2014年度の研究調査は県内小中学校及び被災地小学校に対象を拡大するため、調査実施のための経費(研究代表者及び研究協力者の旅費、宿泊費、実施のための資料の印刷等)を使用する計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 特別支援教育におけるストレスマネージメント技法に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      奇恵英・土井智子・大野博之
    • 雑誌名

      福岡女学院大学大学院紀要 臨床心理学

      巻: 第11号 ページ: 47-55

  • [学会発表] 動作法の展開(I)東日本大震災支援におけるサート(主動型リラクセイション療法)の活用

    • 著者名/発表者名
      大野博之・奇恵英・大場信恵・服巻豊・小深田武・木村佐宜子
    • 学会等名
      日本リハビリテイション心理学会
    • 発表場所
      ホテルメトロポリタン盛岡本館(岩手県盛岡市)
  • [学会発表] 動作法の展開(II) :東日本大震災支援におけるサート(主動型リラクセイション療法)の効果

    • 著者名/発表者名
      奇恵英・大野博之・大場信恵・服巻豊・小深田武・木村佐宜子
    • 学会等名
      日本リハビリテイション心理学会
    • 発表場所
      ホテルメトロポリタン盛岡本館(岩手県盛岡市)

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公開日: 2015-05-28  

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