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2015 年度 実績報告書

リスクを知る脳:「割合錯誤」現象の脳画像解析とコミュニケーションへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 25380978
研究機関東京工業大学

研究代表者

山岸 侯彦  東京工業大学, 社会理工学研究科, 准教授 (70286136)

研究分担者 栗山 直子  東京工業大学, 社会理工学研究科, 助教 (90361782)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードリスク知覚 / リスクコミュニケーション / 意思決定 / 脳画像解析
研究実績の概要

申請書に提案した「機能的磁気共鳴画像法 (fMRI) 」によるデータ収集、並びにその実験結果を反映させたリスクコミュニケーション技法選択実験は、ほぼ想定された目的を達成したと言える。平成27年度は、Yamagishi (2015)の学術論文並びにYamagishi and Yang (2015)の国際学会発表という成果を重ねた。今後、本課題が確立したリスクコミュニケーション技法の知見を、より巷間に議論される事の多い現実のリスク事態に応用する事が望まれる。例えば、平成28年4月に発生した熊本地震は、本報告書作成時点(同年4月下旬)今なお活動を続けているが、この事態のさらなるリスク発展を予想するためのボキャブラリとして、どのような用語選択、あるいはリスク事象の図的表現が適切(即ちリスク情報の受け手が誤解や矛盾のないやり方で地震リスクの危険度を評価できる)かについて、本課題からは具体的な提言を提供する事が出来る。このような提言は、一般市民のリスクリテラシー向上に加え、政策提言としても有効性が期待される。4月26日、内閣総理大臣安倍晋三は、熊本地震に対応する補正予算案の早期成立のため野党8党の党首と個別に会談し、予算案の内容について意見を聞くほか、与野党の幹事長・書記局長会談で、国会審議への協力を求めた。このようなリスクコミュニケーション場面で、意見交換の場にある双方にとって歪みのないリスク事態の把握を促進するため、有効なコミュニケーション技法を、本研究は提言可能である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] In search of logical bases beneath the superficially irrational2015

    • 著者名/発表者名
      Kimihiko Yamagishi
    • 雑誌名

      Scientia

      巻: 12 ページ: 80-84

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Risk attitudes pertaining to verbal probabilities in Chinese and Japanese speakers.2015

    • 著者名/発表者名
      Kimihiko Yamagishi, Yang Mo
    • 学会等名
      The 56th Annual meeting of the Psychonomic Society
    • 発表場所
      Chicago, Illinois, U.S.A.
    • 年月日
      2015-11-20 – 2015-11-20
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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