知覚実験の結果から作成したオンライン音楽訓練コースが7-9歳の健聴児と人工内耳を装用する重度の難聴児の音楽・言語知覚に与える影響を検証した。人工内耳装用児はコースに関心を持ち健聴児よりもより長い時間課題に取り組み、学習媒体としての有効性が確認された。今後も継続して人工内耳装用児が参加する予定である。 さらに音楽訓練の効果を高める要素の検証として、音列のタイミングパターンを同期する適応的パートナーが音高のずれに対する脳内情報処理に与える影響について象関連電位研究を行った結果、適応的パートナーは知覚反応(ミスマッチ陰性電位)と認知反応(N400)を高めることがことが明らかになった。
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