研究課題
基盤研究(C)
本研究は、1908年前後から1920年代後半の北海道における教育政策と地域社会の教育実態を明らかにすることを目的としている。この時期の北海道は、鉱工業生産が農業生産を上まわる産業構造の転換期にあった。工業、炭鉱業、農業それぞれを主産業とする地域の初等教育機関は、設備や教育内容において格差があった。そして小学校尋常科において授業料を徴収するという教育財政上の問題も生じていたのである。それらは、この時期、教育は「発展」「拡充」を遂げたとする先行研究の見解とは異なるものだった。
教育学