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2015 年度 研究成果報告書

明治・大正・昭和初期の日本における自己実現思想の教育学的展開と教化政策

研究課題

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研究課題/領域番号 25381010
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関宇都宮大学

研究代表者

佐々木 英和  宇都宮大学, 地域連携教育研究センター, 准教授 (40292578)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード自我実現 / 中島力造 / トーマス・ヒル・グリーン / ミューアヘッド / 哲学館事件 / 井上哲次郎 / 教育勅語 / 人格
研究成果の概要

現代的に熟した「自己実現」という日本語の歴史的原点は、1895年に倫理学者の中島力造がイギリス英語“self-realisation”を「自我実現」と訳して発表した時点にある。その後、自己実現思想は、明治・大正・昭和初期をつうじて「個人と社会との関係性」を問い続ける倫理思想として展開していたが、ファシズム期には「個人と社会との水平的調和」から「国家による国民の垂直的併合」へと転回させられる強制力が働いて、概念が大きく変質した。こうした歴史的経緯は、自己実現が専ら個人主義を象徴する言葉として扱われがちな現代的傾向を踏まえると、教育史的な基礎として新たな逆説的事実を発掘できたという点で重要である。

自由記述の分野

教育学、社会教育学、生涯学習論

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公開日: 2017-05-10  

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