研究課題
基盤研究(C)
咸宜園門人26名による開塾(系譜塾)の事例について資料を収集した。それらのなかでも特に、横井寿一郎の培養舎や柳井竹堂の屏陽義塾の教育活動について詳細に検討してみたところ、咸宜園教育方式(点数評価による実力主義、塾則にもとづく寄宿舎制、漢詩重視)が導入されていたことが明らかとなった。しかし、1880年代に学校教育に対する統制が強化されると、咸宜園でも系譜塾でも、教育方式の特徴は後退した。
日本教育史