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2013 年度 実施状況報告書

授業評価の深化からアウトカム保証へとつなげる授業システムの構築に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25381034
研究種目

基盤研究(C)

研究機関長崎大学

研究代表者

劉 卿美  長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (00346941)

研究分担者 橋本 健夫  長崎大学, 大学教育イノベーションセンター, 教授 (00112368)
大塚 雄作  京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (00160549)
山地 弘起  長崎大学, 大学教育イノベーションセンター, 教授 (10220360)
杉本 孝作  四国学院大学, 総合教育研究センター, 教授 (30154488)
鈴木 慶子  長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
松本 優花里 (橋本 優花里)  福山大学, 人間文化学部, 教授 (70346469)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード授業評価 / アウトカム / アセスメント / 質保証
研究概要

平成25年度については、次の(1)と(2)の項目を中心に研究を行った。
(1)学生による授業評価結果の分析
(2)授業評価のアウトカム保証に関する先進大学の調査
特に本年度は分析と調査を重視し、本研究の研究目的(授業評価を教員とのコミュニケーションのツールとして深化させ、アウトカムを保証する協働の場としての授業をどのように組み立てていくかを追求する)の実現に必要な授業評価の評価項目や実施方法について考察を進めた。
(1)については、代表者の大学における教養教育の授業評価結果と、代表者と研究分担者が蓄積した過去7年間の事前、途中、事後を含む授業評価結果を、学生の意欲や授業への参加度、並びに成績などの観点から分析した。さらに、代表者の所属する大学が実施している卒業時質保証のためのラーニング・アウトカム・アセスメント結果を活用して、成績及び授業評価結果との相関関係を分析した。本年度の研究成果については、大学教育学会で発表する予定である。
(2)については、まず研究分担者が所属する大学(京都大学、四国学院大学、福山大学など)を対象に調査を行い、各大学における授業評価の位置づけを明確にした。調査結果については、会合を通して情報を共有し、これらの大学に共通する授業評価の視点や体制について議論を深めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績(1)学生による授業評価結果の分析については、蓄積したデータもかなり所有しているため、新らたなデータを加えながら順調に進めることができた。また、各研究分担者とは、平成17年度から他の科研を協同して展開してきたため、円滑な意思疎通が可能であり、研究実績(2)授業評価のアウトカム保証に関する先進大学の調査も、支障なく、順調に進めることができた。

今後の研究の推進方策

前年度に行った研究実績(1)学生による授業評価結果の分析、研究実績(2)授業評価のアウトカム保証に関する先進大学の調査の総括を、本年度初めにかけて行う。ここでは学生による授業評価を深化させるために、主体的学修やアウトカム保証につながる評価項目や自由記述からの学生のニーズの収集、そしてそのフィードバック方法を明らかにしたい。そして本年度に行う(3)につなげていきたい。
(3)研究代表者・分担者が事前・途中・事後を含む学生評価を行うとともに、学生とのコミュニケーションを密にした授業を行い、学生たちの目標達成や主体的な学修態度の形成に向けた要因を探る。
本年度は、深化型授業評価の実践の年となる。したがって、研究分担者はそれぞれの大学の授業で考案した評価項目や手法を用い、データを積み重ねることになる。それらのデータは代表者のもとに送られ、補助員によって一括して管理されるとともに、分析データともなる。

次年度の研究費の使用計画

当初、授業評価のアウトカム保証に関する先進大学の調査は、国内外の大学の調査を予定していた。しかし、十分な事前準備のための時間を確保するため、海外、アメリカでの調査は次年度とすることとした。そのため、次年度使用額が生じている。
多くの大学において学生による授業評価の実施が継続的に行われてきたが、それをどのように総括し、改善に結びつけているのかを調査したい。海外での調査先はアメリカの大学が中心となるが、アウトカム保証に向けた調査をIR資料としている大学も多い。これらを訪問し、現状での認識を調べたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ピア・サポート・トレーナー養成講座の発展―2年目の取り組みと今後の課題―2014

    • 著者名/発表者名
      橋本優花里・川人潤子・山崎理央・青野篤子
    • 雑誌名

      福山大学人間文化学部紀要

      巻: 14 ページ: 121-136

  • [学会発表] 初習外国語の授業改善に向けた教育IRの活用(I)2014

    • 著者名/発表者名
      橋本健夫、劉卿美、川越明日香
    • 学会等名
      大学教育学会
    • 発表場所
      名古屋大学(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2014-05-31 – 2014-06-01

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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