研究課題/領域番号 |
25381042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
小池 亜子 (田中 亜子) 国士舘大学, 政経学部, 講師 (10439276)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 外国籍児童生徒 / 教師教育 / 教員研修 / 日本語指導 / 特別の教育課程 / 個別の指導計画 / 参加型評価 / プログラム評価 |
研究概要 |
対象地域の公立小中学校における日本語指導担当教員を中心とした研究班活動に指導助言者としてかかわり、以下の調査・研修を実施した。 1、日本語指導担当教員及び母語話者指導補助者を対象としたニーズ調査。 2、年少者の言語習得に関する講演会(8月)、南米系帰国児童生徒の教育を考えるセミナー(10月)、教科学習につながる日本語指導研修会(11月)の運営。 3、「特別の教育課程」による日本語指導実施のための「個別の指導計画」様式作成及び児童生徒のことばの力を見取るための共通指標作成。 研究班会議は、ほぼ月1回のペースで実施、上記1のニーズ調査結果に基づき、今年度の優先課題として「特別の教育課程」による日本語指導に向けた各校共通ツールの作成にあたり、2月の研究班活動報告会において発表した(上記3)。これにより、平成26年度から共通ツールを用いた指導計画の作成が可能となり、教員間、地域の関係者間で指導の連携が一層進むと思われる。研究班会議では、年3回の教育委員会主催研修会(日本語指導担当教員対象)の内容・形態についても協議し、初任者教員が経験を積んだ教員から学ぶ形式でのグループワーク等を実施した。また、上記2の一般公開研修会の運営においては、教育委員会及び地域NPO団体と協働し、地域関係者の人的交流を図った。これらの研修内容と課題を次年度以降のプログラム策定につなげる。さらに、3月に福岡市の研修事例を実地調査し、本研究課題対象地域との比較から人的リソースの配置等に関して重要な示唆を得たため、比較検討結果を次年度の対象地域聞き取り調査に活かし、研修内容の検討を重ねる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ニーズ調査結果分析の一部は次年度の課題として残されている。
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今後の研究の推進方策 |
研修参加者に対する質問紙調査を行い、研修内容と効果を検証する。プログラム開発の参画者を中心としてモデル教員(リーダー教員)、モデル校を選定し、訪問調査および聞き取り調査を行う。実践との関連および指導上の課題についてさらに情報収集し、プログラムの改善を図る。
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次年度の研究費の使用計画 |
作成した共通指標について年度末に修正を加えたため、その結果を反映させた研究報告書の印刷が次年度になった。 初年度の研究報告書印刷費として使用予定である。
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