フィンランドにおける教員養成課程の修士レベル化について、現地観察と取材及び文献調査を進めてきた。①関連文献・資料の収集、②ヘルシンキ大学を中心とする資料調査、③学校現場の観察(学習方法と評価)、④ヘルシンキとの比較のための周辺都市の調査、⑤カリキュラム調査を進めてきた。「修士レベル化」については、現地の教育研究者によっても肯定的に評価されているが、一方で、移民等の多様な教育に対応するためや、とくに少人数制を確保するためのアシスタント教員や、人材不足を補うための旧制度下の教員も混在する等が問題視されている。この問題点をクリアするための教育に関する協議体制の在り方についても考察を加えている。
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