学位授与における連合制原理とは、複数の教育機関が連合し、共通のシラバスや基準に基づいて学位試験・授与を行うことをいう。 1836年、学位試験・授与を行う試験機関としてロンドン大学は設立された。ロンドン大学の特色は、第一に、いち早く宗教や性別による差別を排し、近代的科目を取り入れた先進性、第二に、イギリスならびに大英帝国全土にわたり、地方カレッジで学ぶ学生や独学者など、これまで大学教育にアクセスできなかった階層に幅広く学位取得の機会を提供したことである。第三に、学位授与権をもたない地方カレッジのモデルとなり、イギリス国内のみならず大英帝国において学位の質・水準を保障する役割を果たしたことである。
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