研究課題
基盤研究(C)
F.フレーベルは19世紀の科学的な思考形式によって教育を構想した人物である。本研究の目的は、彼における自然の事物と人間諸力との連関及びその教育構想の特色を示すことにある。彼の自然観は、事物の性質について構成された集合体単位としての単一性を前提とし、その分析に数の出現や増減に着目した。それを踏まえ、数の教授においては、可視的な教材や事物と言語の結合を促す教授を重視し、植物学の教授においても動的な様態を座標や数の構成要素等によって記述する方法論を模索したことが明らかとなった。
教育学