TIMSS2011調査の中学校第2学年の物理・化学領域のテスト項目をオーストラリア・イングランド・シンガポールの間で比較した。その結果、知識領域や応用領域において、自国のカリキュラムに含まれないとされた項目群では、能力特性の影響を統制した上で相対的に解きにくくなるという傾向が見られた。この結果は、先行研究ともおおむね整合的であった。 また、TIMSS2007調査とTIMSS2011調査の日本の同学年における生物領域の共通項目の統計的な特性の変化を分析した。この結果、「細胞とその機能」において、平成22年度に中学校第2学年だった生徒の方が能力特性の水準が同じでもやや解きやすい傾向が見られた。
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