研究課題/領域番号 |
25381061
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
河合 久 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (30214589)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | Dual Enrollment / Concurrent Enrollment / Dual Credit / 高大接続 / 単位 |
研究実績の概要 |
1.国立教育政策研究所及び静岡県立大学の電子ジャーナルのデータベースを使い、米国のコミュニティカレッジや大学が提供するDual Enrollmentプログラム及びDual Creditプログラムに関する最新の資料を収集した。 2.シカゴで開催されたNACEP会議(2014年10月26日~28日)に参加して、米国における最新のDual/Concurrent Enrollmentプログラムの取組や研究成果についての情報を得た。NACEPは高大接続単位の質を保証するための基準を設けているが、2014年会議への参加者が800名を超え、NACEPへの関心が高まっていることを実感した。また、この会議での講演や研究発表及び協議からDual/Concurrent Enrollmentプログラムに関する最新の情報を得ることができた。 3.2014年から2015年にかけて、ECS(州政府教育委員会)から高大接続プログラムに関してのいくつかの報告書が刊行された。Jennifer Dounay Zinth氏による以下の報告書を翻訳した。 ①「二重登録プログラムへの学生のアクセスを増やし成功へ導くために:州レベルのモデル政策における13の構成要素」(2014年2月)、②「CTE二重登録:大学修了と労働力投資のための戦略」(2014年3月)、③「二重登録:地方の学生の大学進学率と卒業率を改善する方略」(2014年6月)、④「二重登録コースの内容と講師の質」(2015年2月)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.Dual Enrollmentの導入が進み、プログラムの運営方法やプログラムの質の向上に関する情報が増えた。 2.ECS(州政府教育委員会)のウェブサイト上の各州における二重登録プログラムの導入状況に関するデータが更新されたり、二重登録コースの内容と講師の質に関する報告書が刊行されたりしたため、研究が進んだ。 3.NACEPは高大接続単位の質を保証するための基準を開発し普及に努めているが、そのNACEPが主催する会議に参加したことで、Dual/Concurrent Enrollmentプログラムに関する最新の情報を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
1.電子ジャーナルのデータベースを利用して、米国のコミュニティカレッジが提供するDual Enrollmentプログラム及びDual Creditプログラムに関する最新の資料を収集する。 2.Dual Enrollmentの実態をより正確に把握するために、いくつかの実施校を訪問して、情報や資料を入手する。 3.Concurrent Enrollmentをサポートする機関(NACEP)が主催する研究会に出席して、最新の情報を入手する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた二回目の米国訪問が都合によりできなかったことで、旅費の未使用が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
海外出張及びNACEP会議への参加を予定している。
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