研究実績の概要 |
ECS、NACEP、Jobs for the Future、Higher Learning Commissionなどが提供するDual Enrollmentプログラム及びDual Creditプログラムに関する資料を収集し、それらのプログラムはどのように単位の質が保証されているかに焦点を当てて情報を整理した。併せて、国際バカロレア機構のIBプログラムやカレッジボードのAPプログラムについても動向を把握した。 実地調査としては、最近増加傾向が見られるオンラインを利用した学習を行っているサンフランシスコのFlex Academyを訪問し、どのように学習を進め、どのような利点や課題があるか担当者から聴取した。さらに、サンディエゴのEarly Collegeを訪問し、San Diego City Collegeの構内にある学校の利点や課題を聴取した。 AP, IB, Dual Enrollmentなどのように大学レベルのコースで学ぶ生徒は、11学年と12学年の生徒で、GPAやSAT、ACTなどの成績がある程度以上の生徒が一般的であるが、APやIBとDual Enrollmentとでは異なるところがある。前者は各教科を高校の先生が指導する。各教科の統一テストである程度以上の成績を収めた者は大学入学後に大学の単位として請求できる。後者はコミュニティカレッジや大学のコースを高校生が学ぶもので、大学生と同じ教室で学ぶこともあり、指導者は大学の教官か大学から大学の講師として認められた高校教員である。APのような外部の統一テストはなく、コースを修了すれば高校在学中に大学の単位を得ることができる。 近年、Dual Enrollmentの指導者の資格を厳格にすることでコースの質を担保しようとする動きがある。NACEPでは、加盟機関の指導者を対象に研修を行いプログラムの質を保証している。
|