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2015 年度 実績報告書

ベルリンの就学前施設における道徳教育の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25381069
研究機関筑波大学

研究代表者

吉田 武男  筑波大学, 人間系, 教授 (40247945)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードベルリン / 道徳教育 / 人格の発達 / 幼児教育施設 / 就学前施設
研究実績の概要

本研究の目的は、ベルリンにおける就学前施設(幼児教育施設)の取り組みを道徳教育の視点から考察し、その特徴について検討することであり、研究内容に即して言うと、世界的にも注目されている「ベルリン陶冶プログラム」(Berliner Bildungsprogramm)と、そのプログラムの導入による就学前施設の改革の状況を道徳教育の視点から解明することにあった。
この目的を達成するために、研究の方法は、「ベルリン陶冶プログラム」の内容それ自体を詳細に分析するというのではなく、プログラムの内容の重要な理論上の特徴を確認しながら、プログラムに基づいて実践されているひとつの就学前施設に着目して、その施設における実践の特徴とともに、実際的な道徳教育の方法の特徴を明らかにするというものであった。さらにより具体的・実際的に言えば、その施設における実践の観察と、施設の教員・保育者へのインタビュー調査を行うとともに、施設の教員・保育者全員に配布されている手引書の内容を詳細に分析検討した。その結果、「人格の発達」の名の下に、一定の秩序に裏づけられた子どもの遊びや活動全体の中に、潜在的で間接的な道徳教育の実態を明確に見出した。
したがって、本研究は、幼児期を「道徳性の芽生え」として捉え、道徳教育や人格形成にあまり重きを置いてこなかった、つまりどちらかと言うと児童期や青年期の道徳教育に力を入れることがあっても、幼児期の道徳教育を軽視してきた我が国の教育界に対して警鐘を鳴らすとともに、幼児期の道徳教育や人格形成を重視した、より望ましい具体的な実践のあるべき姿を提示した。
なお、公表については、研究成果の一部として、日本道徳教育学会において発表するとともに、その内容をさらに大幅に加筆修正したかたちで、筑波大学において刊行されている論文集に研究論文として掲載した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ベルリンの幼児教育施設における道徳教育2016

    • 著者名/発表者名
      吉田武男・相賀由美子
    • 雑誌名

      筑波大学道徳教育研究

      巻: 第17号 ページ: 87-97

  • [学会発表] ドイツの幼児教育施設における道徳教育―ベルリン市に着目して―2015

    • 著者名/発表者名
      吉田武男
    • 学会等名
      日本道徳教育学会第86回大会
    • 発表場所
      岡山大学(岡山県・岡山市)
    • 年月日
      2015-08-21 – 2015-08-22

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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