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2015 年度 実績報告書

教学マネジメントにおける大学の有効性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25381083
研究機関九州大学

研究代表者

小湊 卓夫  九州大学, 基幹教育院, 准教授 (30372535)

研究分担者 嶌田 敏行  茨城大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (00400599)
浅野 茂  山形大学, 学内共同利用施設等, 教授 (50432563)
大野 賢一  鳥取大学, その他部局等, 准教授 (90314608)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード教学マネジメント / プログラムレビュー / IR / 教育の質保証
研究実績の概要

教学マネジメントにおける大学の有効性に関し、米国での調査と国内での調査や研究会において、プログラムレヴューの必要性とIRによる支援体制の整備の必要性、ならびに認証評価機関と大学との連携の必要性が明らかとなった。具体的にはまず、1)教学マネジメントにおける質保証システムの構築は、大学単体での制度設計と運用だけでは難しく、認証評価機関との連携において運用を担保する設計が必要とされる。各認証評価機関の大学基準においては、第2期目の認証評価において、質保証の項目が明確に示されている。しかし認証評価をパスした大学の自己評価書の記述においては、第1期目と同様の、学生に対する各種アンケート、卒業生や企業へのアンケート等を使った評価システムが記述の中心となっており、大学教育における学習成果を明確に示すことが出来ていないばかりか、その点に関し認証評価機関が強くアクセスするということも見られていない。そのため質保証を巡っては大学と評価機関との強い連携が無ければ、それをすすめるインセンティブが設計できないことを意味するのである。2)大学内部での質保証システム構築にあたって、学内情報を収集・分析するIR部門の設置が必要条件であること。これに関しては一部の大学で教学部門とIR部門の連携が構築され始めているし、米国においては2000年代から勧められている方向性である。3)その上で学位プログラム毎のプログラムレヴューを実施すること。この点は1)の背景もあり、今後の課題である。プログラムレヴューを進める方法や主体、結果の活用等について今後より詰めた調査研究とその知見に基づく提言が必要である。以上の3点が、教学マネジメントにおける大学の有効性モデルを構築する要因であることを最終年度に明らかにした。

備考

同ウェブページの「活動成果報告」のページに、全ての研究会、研修会、集会等の活動概要と報告書が掲載されている。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 図書 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 日米における中規模大学のIR 活動に関する事例研究2016

    • 著者名/発表者名
      嶌田敏行,藤原宏司,小湊卓夫
    • 雑誌名

      名古屋高等教育研究

      巻: 16 ページ: 287-304

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] IRオフィスを運用する際の留意点に関する考察2015

    • 著者名/発表者名
      嶌田敏行・大野賢一・末次剛健志・藤原宏司
    • 雑誌名

      大学評価とIR

      巻: 2 ページ: 27-36

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 内部質保証システムの構築に資する学生の成績の推移と就職先のデータセットについて2015

    • 著者名/発表者名
      嶌田敏行
    • 雑誌名

      大学評価とIR

      巻: 3 ページ: 11-19

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本の大学運営における指標の活用に向けた試行的取り組み2015

    • 著者名/発表者名
      大野賢一,藤原宏司
    • 雑誌名

      大学評価とIR

      巻: 3 ページ: 20-31

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 留年してしまう学生の効率的・効果的な検出方法についての検討2015

    • 著者名/発表者名
      嶌田敏行
    • 雑誌名

      大学評価とIR

      巻: 4 ページ: 18-25

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「IRの4つの顔」から見える日本の大学のIR像2015

    • 著者名/発表者名
      浅野茂
    • 雑誌名

      大学評価とIR

      巻: 4 ページ: 43-50

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 大学の意思決定支援を目的とした指標の策定に関する検討2015

    • 著者名/発表者名
      藤原宏司,大野賢一,嶌田敏行,淺野茂,関隆宏,小湊卓夫
    • 学会等名
      日本高等教育学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2015-06-27 – 2015-06-28
  • [学会発表] 米国の大学における教学担当副学長、学部長の意思決定とIRデータの活用に関する考察―3大学でのインタビュー調査を通じて―2015

    • 著者名/発表者名
      浅野茂, 本田寛輔,嶌田敏行
    • 学会等名
      日本高等教育学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2015-06-27 – 2015-06-28
  • [学会発表] 評価・IR担当者に必要な知識・スキルに関する考察2015

    • 著者名/発表者名
      嶌田敏行,小湊卓夫,淺野茂,大野賢一,関隆宏,佐藤仁,末次剛健志,土橋慶章,藤井都百,藤原宏司,藤原将人
    • 学会等名
      日本高等教育学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2015-06-27 – 2015-06-28
  • [学会発表] Case Study of Overall Efficiency and Effectiveness of IR/IE Offices2015

    • 著者名/発表者名
      Honda H.; Asano S.; Shimada T
    • 学会等名
      Association for Institutional Research (AIR) Annual Conference
    • 発表場所
      Denver, Colorado, USA
    • 年月日
      2015-05-26 – 2015-05-29
    • 国際学会
  • [図書] 米国におけるアセスメント実践事例に関する勉強会報告書2016

    • 著者名/発表者名
      嶌田敏行,本田寛輔,浅野 茂,大野 賢一,小湊卓夫,佐藤 仁,関 隆宏,藤原将人,山本 幸一
    • 総ページ数
      58
    • 出版者
      大学評価コンソーシアム
  • [図書] 大学のグローバル化のための取組と指標に関する勉強会実施報告書2015

    • 著者名/発表者名
      嶌田敏行,小林裕美,小湊卓夫,末次剛健志,藤原将人
    • 総ページ数
      64
    • 出版者
      大学評価コンソーシアム
  • [図書] 大学評価担当者集会2015 全体会「大学評価は IR で高度化できるのか?2015

    • 著者名/発表者名
      嶌田敏行,小湊卓夫,浅野茂,佐藤仁,藤原宏司,淺野昭人,大野賢一,小林裕美,関隆宏,土橋慶章,長崎英助,藤井都百,藤原将人,山本幸一,末次剛健志
    • 総ページ数
      128
    • 出版者
      大学評価コンソーシアム
  • [図書] 大学評価担当者集会2015 プレイベント1「米国におけるIRの実践事例-指標の設定とその活用-」実施報告書2015

    • 著者名/発表者名
      大野賢一,藤原宏司,浅野茂,小湊卓夫,佐藤仁,関隆宏,藤井都百,嶌田敏行
    • 総ページ数
      72
    • 出版者
      大学評価コンソーシアム
  • [図書] 大学評価担当者集会2015 評価・IR の実践・課題共有セッション実施報告書2015

    • 著者名/発表者名
      嶌田敏行,淺野昭人,大川一毅,大野賢一,小林裕美,小湊卓夫,佐藤仁,藤井都百,藤原宏司,藤原将人,山本幸一,今井博英,山本鉱,浅野茂,末次剛健志,関隆宏,土橋慶章,山本幸一
    • 総ページ数
      57
    • 出版者
      大学評価コンソーシアム
  • [備考] 大学評価コンソーシアム

    • URL

      http://iir.ibaraki.ac.jp/jcache/

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公開日: 2017-01-06  

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