本研究は、保育資源としての認可外保育施設の特徴を捉えるものである。その特徴は、0~2歳児の利用が多く、特にベビーホテルにおいてその傾向が顕著であった。ベビーホテル利用世帯は、片親家庭および母子家庭の割合が認可保育施設と比較して相対的に高く、ベビーホテル利用者は生活面において困難を抱えやすい世帯が相対的に多かった。 また、認可外保育施設である事業所内保育施設、ベビーホテルの類似点と相違点をまとめた。その結果、従業員確保や就労支援の役割が大きい事業所内保育と比較して、べビーホテルは、利用形態や対象者が多様である側面と、ハイリスク家族へのセイフティーネットとしての機能が明らかになった。
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