研究課題/領域番号 |
25381131
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山崎 博敏 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10127730)
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研究分担者 |
伊藤 一統 宇部フロンティア大学短期大学部, その他部局等, 教授 (20300452)
作田 良三 松山大学, 経営学部, 教授 (10314717)
水野 考 関東学園大学, 経済学部, 准教授 (00554833) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 大学 / 高校 / 学部学科 / 社会変動 / 構造変化 |
研究実績の概要 |
(1)戦後の高校・大学の専門分野別学生数と産業別就職動向の時系列データ分析:前年度までに入力した上記データを分析した。 (2)高校の学科編成の推移と新設改組の状況:前年度に引き続き、全国の高校約5000校のデータベースを拡充し分析を開始した。戦後直後の1950年からから今日までの10年単位で、高校の学科編成、生徒数などを入力する。それを元に、学科類型別(普通・専門・総合、専門学科はさらに農業、工業、商業など)の構造変化を分析する。さらに、総合学科がどのように設置され、改組されてきたかを分析した。 (3)大学の学部学科編成の推移と新設・改組の状況:申請者が過去作成し保有している全国大学データベースへのデータの追加入力を完了し、新設・改組された学部や学科を、時期別、設置者別、大学の威信(入学難易度)別などの角度から分析した。2000年度以後に新たに新設された学部や学科、改組された学部学科の一覧表を作成し、多様な学部や学科いつどのような大学でどのように設置され、改組されてきたかを分析した。本年度は主として教育、保育、子ども学系の学部について学会発表を行い、論文を執筆した。 (4)大学の学部学科編成の構造変化の事例分析:主要な大学タイプ(国立研究大学、国立一般大学、私立研究大学、私立一般大学、公立大学など)から合計で約20の大学を選び、戦後60年間における学部学科編成、大学院研究科専攻編成の変化を事例的に分析する。本年度は、データ入力を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高校、大学の統計データの入力についてはほぼ完了しているが、文部科学省から公開される最新データを現在追加入力しており、集計データを用いた戦後の学部学科の構造変動分析結果を論文として執筆できるところまで到達した。 大学の学部学科の変遷については昨年度、教育・保育・子ども系について学会発表したが、その他の領域についての詳細な分析は本年度に持ち越した。
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今後の研究の推進方策 |
高校、大学の統計データの入力については完了しているが、本年度は文部科学省から公開される最新データを追加入力し、集計データを用いた戦後の学部学科の構造変動分析結果を論文として執筆する予定である。私立大学については、学校法人単位の分析も行う予定である。 大学の学部学科の変遷については昨年度、教育・保育・子ども系について学会発表したが、今年度はさらに詳細な分析を行うと同時に、その他の領域についての分析は本年度行う予定である。 主要な研究大学の学部学科編成の事例分析は、研究計画通り、本年度に精力的に実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2年目(26年度)に実施を計画していた国公私立大学調査を3年目に繰り延べたことによる。主な理由は、研究代表者が他の研究プロジェクトの成果の発表(論文・著書執筆)に時間をとられたことである。また共同研究者1名の勤務大学退職に伴う研究組織の変更(26年度秋に申請し、許可済)も影響している。
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次年度使用額の使用計画 |
国公私立大学調査を平成27年度前半に実施する予定である。次年度繰越の金額は、調査実施に必要な金額と同等と見込まれる。この調査に必要な調査協力謝金を27年度には使用する予定である。
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