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2013 年度 実施状況報告書

法人化後の国立大学財政・財務変動と学内資金配分に関する基盤的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25381133
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

島 一則  広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (70342607)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード国立大学 / 大学財政 / 大学財務 / 基盤的経費 / 競争的経費 / 科学生産性
研究概要

研究初年度においては、国立大学財務の収入分析・支出分析それぞれに関連する先行研究の収集整理を、当該期間を通じて実施した。
そのうえで、島(2012)で作成した収入データベース(平成17~22年)をベースに、追加の収入データ(24年まで)と対応する支出データを収集整理し、データベースの作成を行った。また、支出データについても新規に17~24年度データベースを作成した。
次に収入データベースの分析については、A.マクロレベルでの国立大学財政(収入)の変動・大学類型別の変動、格差の実態とB.個別機関レベルでの収入変動については、初歩的な分析を進めるための統計用ソフトへの読み込みを実施した。
また以上の他に、金沢大学、広島大学、琉球大学、信州大学に在籍する研究者に対する基盤的教育研究費の現状と課題についてのインタビュー調査を行った。ここからは、法人化直後のある種の余裕があった時期とは全く異なり、現在は本来であれば更新しなければいけない施設や設備なども更新がとどまるなどの、国立大学の基盤そのものが悪化するような状況が生じつつあることなどが明らかになった。
最後になるが、以上のデータベースの一部を用いて、競争的資金が科学技術生産性に与える影響についての分析を実施し、科学生産性の向上には科学研究費補助金のような基礎的な研究費と同時にCOEなどの大型研究費も同時にプラスの効果を与えていることなどを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績の概要に書いてある通り、25年度の研究計画に記載した事項のほとんどが実施できているから。

今後の研究の推進方策

昨年度の進捗状況は上述した通りであるが、相対的に年度末に作業が集中した。今年度は年度計画の執行をなるべく前倒しして進めていきたいと思う。

次年度の研究費の使用計画

物件費については、同等程度の機能を有する物品についてはなるべく安価なものを買うように心がけた。また、旅費については他の研究費による出張の際に、合わせて本科研調査などを実施するように心がけた。
こうした効率化部分については、翌年度においてより訪問調査などを充実させる形での対応したいと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 「大卒・大学院卒者の所得関数分析―大学教育経験・学習有効性認識・自己学習投資に注目して―」2014

    • 著者名/発表者名
      島一則
    • 雑誌名

      『大学経営政策研究』

      巻: 第4号 ページ: 23-36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「専門分野別にみたラーニングアウトカム把握への取組状況―全国調査から」2014

    • 著者名/発表者名
      島一則
    • 雑誌名

      『大学教育改革の実態の把握及び分析に関する調査研究』

      巻: 平成25年度文科省先導的大学改革推進委託報告書 ページ: 1-29

  • [雑誌論文] 「法人化後の国立大学の財政・財務変動とその要因分析」2013

    • 著者名/発表者名
      島一則
    • 雑誌名

      『大学財政・財務の動向と課題』特別教育研究経費(21世紀知識基盤社会における大学・大学院改革の具体的方策に関する研究)(平成20-24年度)

      巻: 7号 ページ: 1-24

  • [学会発表] “Effects of COE (Center of Excellence) Funding on Scientific Productivity in Japan”)

    • 著者名/発表者名
      Kazunori SHIMA
    • 学会等名
      , “Future Education Design for All”, 14th International Conference on Education Research (ICER
    • 発表場所
      Seoul National University
  • [学会発表] 「大学類型からみた国立大学の科学技術生産性の変動」

    • 著者名/発表者名
      島一則
    • 学会等名
      文部科学省科学技術・学術政策研究所,ワークショップ『データ・情報基盤の活用に関するワークショップ―政策形成を支えるエビデンスの充実に向けて―』
    • 発表場所
      文部科学省
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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