研究課題/領域番号 |
25381133
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
島 一則 広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (70342607)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 国立大学 / 大学財政 / 大学財務 / 基盤的経費 / 競争的経費 / 科学生産性 |
研究実績の概要 |
研究ニ年度目においては、前年度までに作成した収入・支出データベース(平成17~24年)に、追加の収入・支出データ(25年度分)を追加し、9月中に収入・支出データベースの完成をみた。次に支出データベースの分析については、12月中をめどにおいてA.マクロレベルでの国立大学財政(支出)の変動・大学類型別の変動、格差の実態について分析を進めた。この結果、国立大学における損益計算書に見られる経常費用に注目した場合、その額は継時的に拡大してきていることが確認された。次に、B.個別機関レベルでの支出変動については、平成20年~25年度で比較すると、大学間格差はレンジ、標準偏差、変動係数などの指標に基づいても、総じて拡大してきていることが明らかになった。また、大学の機能別分化の名の下で、政府による競争的資金の配分を通じた大学の種別化が進みつつあることが確認された。 また、前年度に引き続き、収入分析・支出分析それぞれの追加の先行研究の収集整理は、当該期間を通じて実施した。また、学内資金配分に関する追加の先行研究の収集整理も同様に行った。なお、この年度において競争的資金と大学のガヴァナンスとの連関に関する国外の学会(Kazunori SHIMA and Shuya WU 2014.12.12 “The Current Situation and Issues of University Education Reform in Japan”, “International Symposium on the Advancement of University Teaching Quality”, at Chinese Culture University.)での報告を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要に書いている通り、26年度の研究計画に記載した事項のほとんどが実施できているから
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今後の研究の推進方策 |
最終年度に当たり、なるべく前倒しをして研究を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
会計処理の関係で単純に残額が出たものので、計画そのものの遅滞を意味すものではない。
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次年度使用額の使用計画 |
最終年度に合わせて利用する予定である。
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