研究課題
最終年度は研究成果発信に重点を置き、国内学会での発表を3件(日本高等教育学会、日本比較教育学会、日本評価学会)、国際学会での発表を3件(UNIKE Conference: University Futures、アジア・ヨーロッパ会議(ASEM)生涯学習フォーラム:21世紀型スキル、米国比較国際教育学会)行った。また、福山市立大学教育研究交流センター公開講座において、一般を対象とする成果発表を行った。全研究期間4年間の成果公表は、論文6本、図書(共著)1冊、国内学会発表8回、国際学会発表6回、招待講演3回であった。内訳は、ミャンマー関係8本、ベトナム関係2本、日本関係6本、クロスボーダー高等教育関係4本であった。現地調査は、ミャンマー3回、カンボジア1回、ベトナム1回、アメリカ1回であった。本研究の目的は、世界各地域で地域統合や高等教育の国際化・調和化が急激に進む中、その1地域であるASEANの統合・高等教育調和化の動きに注目し、ASEAN新興国であるカンボジア、ラオス、ミャンマー及びベトナムにおいて活発化しつつあるクロスボーダー高等教育の実態を把握し、地域統合の文脈の中でのその課題と可能性を探るものであった。研究成果の意義としては、ASEAN統合の流れの中で、途上国の能力開発と高等教育の国際化において常に問題となる頭脳流出を最小限に抑え、アクセス拡大と質向上のバランスを取りながら高等教育を発展させるために必要な国の具体的方策、外国の教育プログラム・機関の出現に対する規制や質保証の在り方、また海外からの支援の在り方の枠組み(資源やアプローチの選択など)について、特にミャンマーとベトナムについて提示することができたことが挙げられる。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)
International Higher Education, Boston College
巻: 88 ページ: 19-20