小学校社会科における知識・技能の総合的な活用を目指す授業モデルは,①学習指導:a)自律的学習が出来るようになる,b)具体的・構造的思考にする,c)友達の学習を学習するようになる ②授業:a)具体的思考や構造的思考を高度に集団においてはたらかせる集団的学習の場,b)集団的学習としての授業を相対化するための書く指導,③陶冶:学級集団における道徳的実践性において知識の質やその活用を鍛えること,によって構成される。自律的な学習が高度な集団的思考の場としての授業,つまり「子どもがする授業」と一体となる個に閉じない学習モデルが,本研究が明らかにした授業モデルの要点である。
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