1970~1990年代の京都の共修家庭科資料12000頁を整理し京都教育大学家庭科研究室に保管公開した。共修家庭科を先導した家庭科教育研究者連盟(家教連)・長野・北海道の実践資料も収集した。京都、東京、長野、北海道の実践者20名にインタビュー調査を実施、実践の背景と研究組織・運営実態について調査分析した。結果、1960年版高校学習指導要領改訂による「家庭一般」女子必修を契機として共修家庭科の学習会が各地で生まれ、先進的教員の力量形成が進み、次いで官制研究会(京都府)や教研組織(長野県)や家教連(北海道)が共修家庭科の集団的組織的自主編成運動を支え、多数の教員の力量形成が図られた点を解明した。
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