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2014 年度 実施状況報告書

語彙,教科を重視した学年別漢字配当表の見直し

研究課題

研究課題/領域番号 25381194
研究機関奈良教育大学

研究代表者

棚橋 尚子  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (20272271)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード学年別漢字配当表改訂 / 語彙教育
研究実績の概要

平成26年度は以下の2項目について研究,作業を進めた。
①平成25年度に中学1年生を対象に行った漢字書字調査の結果に基づき,論文を作成した。
その結果は,「各教科で漢字を学習することの意義と必要性の検討」広島大学附属小学校国語科編『国語教育実践の開拓と創造』(平成27年3月)で公開した。内容としては,学年別漢字配当表に配当された漢字のいくつかは語彙学習のレベルでも,他教科学習を活用することが学習の必然の観点から理にかなっていることに触れるとともに,正答率の低い「国連憲章」,「聖典」,「執権」,「参政権」,「権限」,「皇子」,「天皇」,「皇族」,「治外法権」,「皇帝」,「憲法」,「肺炎」,「磁針」,「幕府」の15語句について,特に教科学習を行う妥当性を論じた。また,差分を使って導いた「憲」「将」「層」については,その漢字を含むいずれの語句も,学習者によって書けるか書けないかがはっきりする字であることが理解できた。このような結果からは,それぞれの漢字の意味の指導が現状では十分にできていないことが指摘でき,やはり各教科において学習内容と関わらせて漢字を指導することが必要であると結論した。
②「語彙を意識した漢字学習フォーラム」の計画・立案を行った。
このフォーラムは平成26年2月ごろの開催を目指していたが,出席者の日程調整がうまくいかなかったために,27年度に行うこととした。予定としては,当該研究者のほか,英語教育の研究者,漢字教育先進県教育委員会指導主事,書写教育の研究者,国外の母語教育研究者である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画では,すでに改訂学年別漢字配当表(語彙表および教科配当表)の原型ができているはずであった。しかし,まだその前段階で研究が滞っているため。

今後の研究の推進方策

アルバイタなどを活用したり,有識者に協力を仰いだりしながら,改訂学年別漢字配当表(語彙表および教科配当表)原案作成を行いたい。昨年度開催予定をしていた「フォーラム」はその一助になると考える。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度については,校務および介護等で研究が予定通り進展しなかったため。さらに,平成27年度に小学校教科書の改訂があるため,教科書購入の予定を1年ずらしたため。

次年度使用額の使用計画

フォーラム開催および教科書購入,分析および外国出張(国際交流)
上記の活動より改訂学年別漢字配当表原案作成

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 学習方略を身につけさせることのできる漢字指導を目指して2015

    • 著者名/発表者名
      棚橋尚子
    • 雑誌名

      日本語学

      巻: 438 ページ: 22-32

  • [図書] 国語科教育実践の開拓と創造2015

    • 著者名/発表者名
      吉田裕久ほか
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      広島大学附属小学校国語科

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公開日: 2016-05-27  

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