平成29年3月の学習指導要領改訂で学年別漢字配当表に配当された漢字は1,026字となった。平成22年の常用漢字表改定を受け増加した漢字のほとんどは,常用漢字表改定の際付加された都道府県名に関する漢字である。この例からも理解できるように,学年別漢字配当表における漢字配当の論理の一つに「教科での学習との関連」がある。本研究では,配当表に配当された漢字を,教科学習との関連を意識して指導できるように,二つの柱の研究を行った。一つ目は漢字習得に際して習得語句のレベルから配慮すべき点を指摘したことである。もう一つは第5学年の漢字を対象に教科を意識した語彙表を作成したことである。
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