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2015 年度 実績報告書

算数教育における割合に関する数理構造の理解を促進するメカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25381204
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

坂井 武司  鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (30609342)

研究分担者 廣瀬 隆司  四天王寺大学, 教育学部, 教授 (50452660)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード教育学 / 教科教育学 / 算数教育 / 割合指導 / 信念 / 態度
研究実績の概要

児童が学習や生活に割合を活用し,さらに割合の認知を向上させるためには,割合に対する信念や態度のような情意の向上が重要である。そこで,平成27年度は,平成26年度において実証した割合に関する認知の向上に効果がある一般化の過程と反復過程を考慮した授業実践の割合に関する情意への効果及び割合に関する認知と情意の関係について明らかにすることを中心に,研究を推進した。ここでは,割合に関する情意を,割合に対する信念と割合に対する態度の2つの側面から捉えることとした。
既に平成26年度において,小学5年生72人を対象として調査済みである割合に対する信念と割合に対する態度の事前・事後調査結果についてt検定を行った結果,事前・事後調査結果に有意な差があり,一般化の過程と反復過程を考慮した授業実践は,割合に関する認知の向上だけでなく,割合に対する信念や態度という割合に関する情意の向上にも効果があることを明らかにした。また,割合に関する認知についての事後調査及び割合に対する信念と割合に対する態度の事後調査の結果を基に,割合に関する認知,割合に対する信念,割合に対する態度の3つの関係について,重回帰分析を行うと共に,パスダイアグラムを作成した結果,割合に対する信念と認知は,割合に対する態度を通して,相互に影響し合うことを明らかにした。 これらの研究の成果は,割合指導の改善につながる実証的研究の成果として意義がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 割合の学習における基準量の認識に関する研究ー双方向の見方に関してー2015

    • 著者名/発表者名
      坂井武司,高橋正,廣瀬隆司,斎藤昇
    • 雑誌名

      数学教育学会誌

      巻: Vol.56 ページ: pp.61-73

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 算数教育における割合に対する信念・態度の測定尺度の開発2015

    • 著者名/発表者名
      坂井武司,高橋正
    • 雑誌名

      甲南大学紀要知能情報学編

      巻: Vol.8 ページ: pp.19-31

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 割合に関する認知と情意の関係2016

    • 著者名/発表者名
      坂井武司,廣瀬隆司,高橋正
    • 学会等名
      数学教育学会
    • 発表場所
      筑波大学筑波キャンパス(茨城県つくば市)
    • 年月日
      2016-03-19

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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