本研究では、割合に関する認知としての概念的知識と手続き的知識を測定する調査問題及び割合に関する心的要因としての信念と態度を測定する尺度の開発を行った。また,割合に関する数理構造の理解の水準及び段階区分を行い,割合に関する知識の変化のメカニズムを明らかにした。さらに,割合に関する概念的知識と手続き的知識を統合する授業の設計・実践を行い,割合に関する認知と信念・態度の向上に効果あることを明らかにした。その背景として,割合に関する基礎・基本としての知識と活用としての概念的知識・手続き的知識は,直接的に影響すること及び割合に対する信念は態度を通して割合に関する認知に相互に影響することを明らかにした。
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