小学校における音楽教育は、専門家を育てるための教育とは性格が異なり、子どもの感性をひらき・ひきだす学習が肝要となる。本研究では、スイス・ジュネーヴ州公立小学校における音楽授業のあり方から、子どもの感性をひらき・ひきだす音楽学習の内容とその有効性について明らかにし、日本の学校音楽教育適用への可能性を探った。なお調査では、ジュネーヴ州内7つの公立小学校を訪問して100時間を超える授業を観察するとともに、音楽・リトミック専科教員へのインタビューもあわせて実施し、理論と実践の両側面から感性をひらく音楽授業のあり方について検討した。
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