研究課題/領域番号 |
25381239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
細江 容子 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (30272876)
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研究分担者 |
光永 伸一郎 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (20260549)
佐藤 ゆかり 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (40510813)
大森 康正 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (80233279)
小林 辰至 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (90244186)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 高齢者イメージ / ジェロントロジー / 教育 / プロセス・スキルズ / 観察 / 実験 / 探究 / 教材開発 |
研究概要 |
以下が平成25年度の研究実施計画の実績概要である。 1).国内外のジェロントロジー研究者の協力を得て作成された学校教育におけるジェロントロジー教育理論の枠組みに基づき、統合カリキュラムの理論(本学小林らの基盤B研究)の研究者から助言を得つつ、専門領域の大学教員、現職院生、教員の助言に基づき、共同研究者と共に日本向けの教育プログラムや教材開発システムを評価・改善し発展させ、教材開発をH26年度との関連で進めた。特に身体の老化といった生物学的問題と関わる領域では、小・中学校の理科教科書に掲載されている観察・実験等の類型化とその探究的特徴について、プロセス・スキルズを精選・統合して開発した「探究の技能」に基づいた基礎研究との関わりで展開を試みた。 2).1)で評価・改善したジェロントロジー教育のプログラムとその教材をさらに発展させ、Linuxの様なOpen Source 的アプローチでそれを展開すため研究を進めている。その研究・開発は、アメリカにおいては、テキサス大学サンアントニオ校でLinda Pruski 教授らの協力を得て、スタートさせたところであり、本学で情報教育を担当する大森康正氏と共同することでその研究・開発をH26年度との関連で進めている。 また、初等、中等教育における、ジェロントロジー教育研究が進んでいる欧米の実践的プログラムの調査・研究の評価を基に、その教育実践が高齢者イメージにどのような影響を与えるかを文献研究すると同時に、東アジアの研究動向とその教育実践が子どもたちにどのような影響をあたえるかを、東アジアの研究者の協力を得て探ため、H25年度韓国で 開催された国際老年学会に出席し、ジェロントロジー教育と高齢者イメージとの関連で研究発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内外のジェロントロジー研究者の協力を得て作成された学校教育におけるジェロントロジー教育理論の枠組みに基づき、統合カリキュラムの理論(本学小林らの基盤B研究)の研究者から助言を得つつ、医学、社会福祉学、社会学、教育学、老年学など各専門家の立場からの総合的助言から、専門領域の大学教員、現職院生、教員の助言に基づき、共同研究者と共に日本向けの教育プログラムや教材開発システムを評価・改善し発展させ、教材開発をH26年度との関連で進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究推進方策としては、日本の学校教育に即したジェロントロジー教育をさらに展開させるため、ジェロントロジーの研究・教育実践が進んでいるアメリカのUniversity of Texas Health Science Center at SanAntonioでの研究と教育実践プログラムに基づき、ウェブページ作成上の問題等を専門家とともに調査・研究を進め、そこで得られた知見を考察、実際のウェブページ上の展開につなげる。その際、Health Science Center Positively Agingのスタッフとの協議・検討を行い、Health Science Center特に医学系大学教員・研究者とのさらなる協議を行う。カリキュラムの実践を観察・実習、研究・協議し、実際に開発されたカリキュラムを教育現場でどの様に用いるかをワークショップ等により確認し、日本の学校教育に適したプログラム・教材開発の指針を得ることで日本の教育現場で使用できる教材開発につなげる
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次年度の研究費の使用計画 |
研究代表者の他大学転出に伴う業務多忙により、海外での調査・研究が行われない等の理由による。 本年度は、研究代表者の海外での調査・研究が可能であると考えられるので、使用計画に沿った支出が可能となると考えられる。
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