本研究では,音声認識機能による翻訳読み上げソフトを実装したタブレット型端末により,学習者自身が日本語の台詞を英語に翻訳して英語劇を行う教育実践とその評価を行った。その結果,学習者が英語に触れる回数を確保でき,外国語活動に対する意識が高まるなど学習者が相互に学び合い学習を進める小学校外国語活動の学習デザインの可能性が示唆された。また,実践を通してのインタビューなどから,教員自ら英語を発音したり翻訳したりすることの少ない学習デザインにすることによって,小学校外国語活動に対する教員の負担感を軽減することが明らかとなった。
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