本研究は,子どもの危機対応マネジメント育成に関わる社会科授業の原理と構造を解明し,社会科カリキュラムの基盤となる授業モデルを提案している。また,アクション・リサーチの手法を取り入れ,教師側からのトップダウンの授業構成ではなく,子どもの興味・関心を基にしてボトムアップ的にトピックを次々と展開させていくことで学習問題に迫っていく仮説推論的な学習方法論の有効性を論じた上で,教師の専門職としてのスキルを①授業計画力②授業展開力③子ども理解力④授業省察力を位置づけ,社会科授業評価スタンダードを開発している。
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