本研究の目的は、クラスルームヒストリーを調査方法及び実践方法として開発し、日本の小学校における効果を例証することである。成果を測定するため、デジタルエスノグラフィーを、小学校3年生2クラス、小学校5年生1クラス、小学校6年生2クラスで実施した。その結果、次の2点が明らかになった。(1)ナラティブコミュニティとして学級を開発することで、児童による自治的な問題解決と文化創造をより促進することができる。(2)クラスルームヒストリーというメソッドにより、 学級における集団的なリフレクションを促進し、学級のアイデンティティを確立することができた。
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