研究課題/領域番号 |
25381269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
齋藤 千景 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 講師 (50618163)
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研究分担者 |
竹鼻 ゆかり 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30296545)
鹿野 裕美 宮城大学, 看護学部, 准教授 (40510631)
中下 富子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (50398525)
西岡 かおり 四国大学, 生活科学部, 准教授 (60441581)
鎌塚 優子 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80616540)
齊藤 理砂子 聖学院大学, 人間福祉学部, 講師 (90634907)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 養護実習 |
研究概要 |
本研究の目的は養護実習において、養護教諭の専門性の向上を目指した養護教諭養成の体系的プログラムを構築し、標準化を図ることである。 2013年度は養護実習に関する先行研究の検討と養護教諭養成大学の教員を対象に養護実習の現状についてのアンケート調査を実施した。 養護実習に関する先行研究の検討では、大規模な調査が1994年以降実施されていないことから、現状について調査する必要が明らかとなった。1994年の養護教諭養成機関77校を対象とした調査では、養護実習の実施状況は養成機関によって様々であり、実習の目標や評価においても養成機関により差が生じていることが明らかとなった。この結果を受けて、その後、養護実習の目標、方法、評価、実習校との連携のあり方等の研究が行われているが、それらは単一の大学での検討がほとんどであり、他の養成大学の状況は反映されていないものが多かった。現在、養護教諭養成機関は160校にも及んでおり、看護系、学際系が増えている現状を考えると、養護実習の実施状況も変化していることが予測される。養護教諭実習の体系的プログラムを考えるにあたり、各養成系の状況を把握し、課題を抽出することが必要であるとの結論に至った。 そこで、2014年2月に養護教諭養成大学・短期大学163校を対象に養護実習の実態についての調査を実施したところ、55校(回収率33%)から回答が得られた。調査結果は分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目の計画は養護実習の課題を抽出することであった。先行研究から養護実習の課題を検討することはできた。現状を把握するためにアンケート調査は行ったが、アンケートの実施が遅れたために、分析・考察するまでには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は2014年2月に実施したアンケート調査の分析をし、養護実習の課題を抽出する。 養護実習の実態を把握するためには、養成大学への調査のみならず、実習を受ける学生、実習を受け入れる実習校への調査も必要である。よって今年度は実習生を対象にした調査を実施する予定である。第一は2014年6月から10月に養護実習を実施した教育系・看護系・学際系大学の学生を対象に実習内容、目標の達成度、満足度等についてのアンケート調査を実施する。第二は教育系・看護系・学際系大学の学生各5名を対象に半構造化面接を実施し、養護実習の学びの要素を抽出する。
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次年度の研究費の使用計画 |
2013年度の計画が遅れて、アンケート調査の分析と考察ができなかった。そのため、当初購入を予定していた分析するために必要なソフトの購入や、結果を発表するための学会参加の費用を使用しなかった。 計画を速やかに実施する。分析を実施するための物品や人件費を使用する。さらに分析結果を学会等で発表する。
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