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2015 年度 実績報告書

コンピテンシーを育むPBL型の総合学習のカリキュラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 25381271
研究機関東京電機大学

研究代表者

広石 英記  東京電機大学, 工学部, 教授 (80246652)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードPBL / アクティブラーニング / 総合的な学習の時間 / チャータースクール / プロジェクト学習 / コンピテンシー / アドバイザー / 能動的学習
研究実績の概要

本研究の目的は、第一に欧米の教育機関で主流になりつつあるPBL(Project‐Based Learning)が、もたらす教育効果を事例研究により解明すること。第二にわが国の高等教育機関(大学)で本格的な導入が始まったPBLの実施状況を調査し、中学校・高等学校の「総合的な学習の時間」のカリキュラムデザインの基軸に、PBLの学習形態を導入する可能性と教育効果を検証することであった。
そのため、国内外の中・高校および大学を調査研究(米国の中・高のPBL訪問調査校は、2年間で18校と1支援組織)し、次のような研究結果を得た。①日本では、グループワークなど能動的学習を取り入れた教科教育の開発は見られるようになってきた。しかし、一部例外(国際バカロレア認定校、スーパーグローバルハイスクール)を除いて、未だ広がりは見られず、課題は多い。②米国では、PBLを基軸に据えた公設民営型のチャータースクールが、過去7年ほどで倍増し、2014年現在、全米に約6500校、生徒数250万人以上という隆盛を見せており、米国の初等、中等教育の能動的学習は、加速化している。③米国でのPBLやアクティブラーニング隆盛の背後には、カリキュラム開発や教師教育を支援する各種のNPO組織があり、訪問調査した結果、PBL活動を支援するツール開発、手厚い教師教育などPBLを推進するための様々な仕掛けが準備されていた。
以上から、今後、能動的学習を日本の初等・中等教育で推進するために、海外のPBL実施校や支援組織の持つノウハウや支援ツールを解析し、その知見を活用し、①日本に適したPBL型の総合学習の全体構成を開発すること、および②プロジェクト学習を支援することができるアドバイザー(学習支援者)養成の研究を行うことが重要であり、日本の学校教育を実質的に能動的学習への転換するためには、この二つを開発することが、次の研究の目的となる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 生成するルーブリックの教育的機能について2015

    • 著者名/発表者名
      広石英記
    • 雑誌名

      東京電機大学 総合文化研究 第13号

      巻: 13 ページ: 63-70

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] PBLアドバイザー養成講座 PBLが注目される背景の分析2016

    • 著者名/発表者名
      広石英記
    • 学会等名
      日本PBL研究所
    • 発表場所
      千葉大学東京サテライトオフィス(東京都、港区芝浦3-3-6)
    • 年月日
      2016-01-11
  • [学会発表] PBLにおける生成するルーブリック2015

    • 著者名/発表者名
      広石英記
    • 学会等名
      日本教育学会
    • 発表場所
      御茶ノ水女子大学( 東京都、文京区大塚2-1-1)
    • 年月日
      2015-08-30
  • [図書] PBLブックレット15号2015

    • 著者名/発表者名
      広石英記
    • 総ページ数
      60
    • 出版者
      日本PBL研究所

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公開日: 2017-01-06  

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