今回の日本国内外のPBLの先進的事例の研究を通じて、今後の学校教育に導入する価値のあるPBLとして、MNCS(ミネソタニューカントリースクール)のPBLがもっとも、適していると判断された。MNCSのPBLは、自律した学習者の育成を教育目標として強く意識しており、「生きる力」を教育目標とするわが国の教育現状の要望に応えうるものである。 PBLの教育目標である「自立した人間」になるためには、「自己評価ができること」は必須の要件である。PBLにおける学習の自律的改善を促すルーブリックの作成に学習者自身が教師とともに参加することが、「生きる力」を育成するPBLの本質といえる。
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