研究課題/領域番号 |
25381273
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
宮崎 猛 創価大学, その他の研究科, 教授 (50440227)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | キャリア教育 / サービス・ラーニング / 高大連携 |
研究実績の概要 |
1 本研究の目的を具現化するために2013年に設立された高大連携プログラムSAGE JAPANの第3回大会を実施した(2016年3月21日)。第3回大会では教育委員会、新聞社等の後援を得ることができ、6校6チームが参加した。大会には約200名が参加した。第3回大会では本研究の重点目標である高大連携を強化するため、日本における最大の学生ボランティア組織、IVUSAとも連携し、多様な大学生がかかわることができるプログラムへと更新した。また、教育プログラムとしての質を高めるため、大学生の高校訪問回数を増やすとともに、本大会前に中間報告会を行ったりした。さらに、大会終了後に参加した高校生に対し、大学生が振り返りに出向き、高校生の経験が連続的に発展するよう配慮するとともに、聞き取り調査を行い、その概要を学内の教育研究会において公表するなどした。 2 本取り組みを公表するためにホームページを立ち上げるとともにSNSを活用した情報発信を積極的に行った。大会の様子は毎日新聞(3月21日付け、4月30日付け)等で大きく取り上げられた。 3 SAGE JAPANの立ち上げや運営に携わった学生の市民性の伸長にかかわる意識変容について、質問紙調査に基づくT検定ならびにそれを補完する形で質的研究方法として記述文章の分析を行った。それらを振り返りの理論や市民性に関わる理論によって検討、検証し、シアトル大学のアンダーソン教授らとの共同研究として米国サービス・ラーニング教師教育学会のジャーナルに投稿した(現在査読中)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高校生が社会貢献事業案を大学生の支援のもとに作成するプログラムは、教育プログラムとして深化しており、また、その学術的成果についても論考としてまとめられ、投稿にいたったことから、おおむね順調に進展しているということができる。
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今後の研究の推進方策 |
4年間の実践に関するデータの収集整理を行うとともに、研究成果全体を俯瞰し、学術論文としてまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
所定の予算をほぼ使用したものの、人件費を予定よりも使用せずに済んだため54,082円の繰越金を生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度は最終年度であるため、そのまとめのために人件費、物品費、旅費が必要であり、研究が予定通り、ないしは予定以上の成果をあげている状況でもあり、それらの経費として充当することができる。
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