イタリアの小学校教員養成改革については、ここ十数年間に養成システムは高校卒業レベルから大学院レベルに改革がなされ、教職の高度化が急激になされた。また、中学校教員養成システムも改革が行われ、教員養成が制度化されていない状態から制度化され、徐々に整備されつつある。 現在の小・中学校教員養成の課題として次のことが考えられる。第一は、理論と実践の関連性を高めることである。第二は、小学校教員養成プログラムと中学校教員養成プログラムの接続を検討することである。第三は、現在教職についている者たちと、新たな教員養成システムで養成された教員とのギャップを埋めることである。
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