小学3年生から中学3年生までの児童生徒において、特に「表に表れない思いやり行動の示し方」や「表立った思いやり行動を受けたくない」場面や年齢段階があることが明らかになった。特に中学2年生、3年生は「校舎の陰で泣いている場面」において「相手のことを思えばこそ表立って思いやり行動をしない」「自分も表立って援助してほしくない」とする割合が、小学生より多いことが明らかになった。小中学校の道徳科では「考え、議論する道徳の授業づくり」が求められていることから、本研究で明らかになった知見を生かし、「思いやり」をテーマとした授業の教材開発と授業展開の提言を行った。
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