研究課題/領域番号 |
25381290
|
研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
青山 眞二 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40322862)
|
研究分担者 |
細谷 一博 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00510190)
北村 博幸 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (30438072)
五十嵐 靖夫 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40455697)
小野寺 基史 北海道教育大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (90585754)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 特別支援教育 / 現職教員 / 臨床型研修 / 子ども理解 / チェックリスト / 指導 |
研究実績の概要 |
平成26年度においては、平成26年度「現職教員のための臨床研修」の実施に向け、4月用より北海道教育大学附属特別支援学校において、実施計画の立案及び、研修で用いるチェックリスト(学習・コミュニケーション・行動問題)の作成、およびモデル授業に関する検討会議を4回設定し、準備を進めた。また研修会参加の案内は、全道の特別支援学校及び道南地区の特別支援学級及び、全国の国立大学の附属特別支援学校に配布し、研究の意図と意義について広く伝えた。 平成26年度「現職教員のための臨床研修」は、平成26年7月28日~31日までの4日間研修として実施された。研修会には、小学部・中学部・高等部において各4名ずつの募集を行い、定員12名で実施された。参加者は、北海道の教員のみならず、東北や四国からの参加者もあり、全国の現職教員を対象に実施した。研修内容は、主に、チェックリストを用いた児童生徒の理解の仕方であり、それぞれの理解のもとに模擬授業を実施し、各学部ごとで、子ども理解の妥当性と、指導の適切性について検討し、理解を深めた。またグループワークにおいては、会場校である附属特別支援学校の教員全員が参加し、研修会に協力してくれた児童生徒の理解について、さらに深い観点からの議論もなされた。 研修会に参加された現職教員のほとんどが、本研修の柱である、実際に児童生徒を評価し、その結果に基づいた指導を行うという「臨床型研修」の重要性と意義を実感されていた。この結果について、平成26年10月に開催された北海道特別支援教育学会・旭川大会でポスター発表を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26年度は、前年度の結果を受けて、児童生徒理解のためのチェックリストの改善を図り、より簡便で、使いやすいチェックリストに改編した。また指導形態においても、研修生がそれぞれ2コマずつ分担するシステムから、2名一組で指導に当たるシステムに変更し、より議論を深めやすいシステムに変更して実施した。このように、現職教員のための臨床研修のあり方を模索する本研究は、おおむね順調に進んでいるといえる。
|
今後の研究の推進方策 |
平成27年度の研究は、これまでの2年間の研究を踏まえ、特別支援教育における現職教員のための臨床研修が、①研修内容において、②研修システムにおいて、そして③研修成果において、より現実的で、妥当性の高い、効率の良い研修システムとなるよう、会場校となる北海道教育大学附属特別支援学校と連携しながら研究を推し進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
予定では、物品費を17万円を予定していたが、私の研究費から購入したものもあったため、約2万円の残金となった。
|
次年度使用額の使用計画 |
平成27年度の物品購入費の一部として使用する。
|