研究課題/領域番号 |
25381294
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
徳竹 忠司 筑波大学, 人間系, 講師 (80251007)
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研究分担者 |
宮本 俊和 筑波大学, 人間系, 教授 (40200208)
河内 清彦 筑波大学, 人間系(名誉教授), 名誉教授 (50251004)
和田 恒彦 筑波大学, 人間系, 准教授 (70438993)
浜田 淳 筑波大学, 人間系, 講師 (80261767)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 理療教育 / あん摩実技教育 / 視覚障害教育 / 盲学校 / ベテラン教員 / 文献研究 / 理療科 |
研究実績の概要 |
特別支援学校の中には、あん摩マッサージ指圧(以下あん摩)を学ばせる学校(以下盲学校)がある。あん摩は、視覚障害者の職業としてわが国において数百年の歴史を持っている。しかし、晴眼無資格あん摩師の増加により、視覚障害あん摩師の職業的立場が脅かされている。この問題を解決するため、臨床能力を高める教育的ニーズが盲学校で増大している。一方盲学校では定期的通院が必要な生徒が4 割以上、30 歳代以上の生徒が6 割以上、言葉による指示通りに体を動かすことができない生徒の増加、また経験豊富な教員の定年による減少により、あん摩の実技指導が困難となっている。また、理療教育分野における先行研究についての検討は十分とは言えない。本研究ではあん摩実技教育に関する文献的検討および基礎的な効果を踏まえ、あん摩の臨床能力向上を意図して、盲学校理療科の経験豊富な教員の指導法を、各種機器を用い抽出し、教育プログラムを開発することを目的に行った。 あん摩の基礎的な効果について検討しまた、あん摩実技教育に関する文献的研究を行い、研究の一部を学会発表および論文投稿した。 視覚に障害を持つベテラン教員のあん摩施術における視覚障害学生に対する実技授業の動画撮影を行い、授業の特徴について抽出した。 ベテラン教員のあん摩施術における視覚障害学生に対する実技授業の方法について、あん摩の圧のかけ方、リズムおよび重心移動についてはマッサージスコアリーダーおよび姿勢分析装置によりデータ化した。また、立ち位置および姿勢等施術時の立ち振る舞いについては動画撮影を行い、実技授業における指導を可視化した。 視覚に障害を持つベテラン教員の授業の特徴および可視化、データ化された指導を基礎に、指導基準を作成し、視覚障害学生に対する実技教育のための教育方法を開発した。
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