本研究は、聴覚障害児が日本語により親しみ、多くの日本語と接する場として機能するろう学校の学校図書館のモデルを提案することを目的とした。まず、先進的な取り組みをしている外国のろう学校の学校図書館の実地調査を行った。また日本のろう学校に対して質問紙調査を行うことにより、ろう学校の図書館の課題を明らかにした。課題を解決するために、アクションリサーチの手法を用いて、3つのろう学校の学校図書館の改革を行った。その結果、蔵書数の確保、子どもの言語力と本の難易度のマッチング、本を理解したかどうかを確認できるクイズの作成などを行い、一定の成果を得た。
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